一陽来復通信(2019 年 11 月号)# 37

成人の約8割は歯周病かその予備軍!

歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目に細菌が停滞し、歯肉の周りが赤くなったり、腫れたりします。
進行するとはを支える土台が溶けて、最後は抜歯しなければならなくなります。

歯周病のセルフチェック

■ 朝起きたとき、口の中がネバネバする
■ ブラッシング時に出血する
■ 口臭が気になる
■ 歯肉がむずがゆい、痛い
■ 歯肉が赤く腫れている
■ 固いものが噛みにくい
■ 歯が長くなったような気がする
■ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間が出来た。食べ物が挟まる

☆3つ当てはまる・・・油断禁物。歯医者さんで予防しましょう
☆6つ当てはまる・・・歯周病が進行しているかも知れません。
☆全てに当てはまる・・・歯周病はかなり進行しています。

歯周病の原因

1、歯ぎしり、くいしばり、噛みしめ
2、不適合な冠や義歯
3、不規則な食習慣
4、喫煙
5、ストレス
6、全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
7、薬の長期連用

とても大事なのは「唾液

唾液には「自浄作用」「抗菌作用」「消化作用」などの他にも歯の表面を修復する「再石灰化作用」口内のpHの偏りを防ぐ「pH緩衝作用」などとても大事な働きがあります。
現代人はやわらかい食事で噛む回数が少ない、ストレスによる唾液分泌障害などで唾液が不足して歯周病にかかりやすくなっています。
食事はなるべく固いものを良く噛むのはもちろんですが、「唾液腺マッサージ」をするのも良いですね。

ほなみ薬局 薬剤師 マネージャー 川上 一止郎